2024/02/17(土)JES岐阜支部セミナー実施報告

2024年2月17日(土)に、JES岐阜支部セミナーが大垣市情報工房を拠点に対面・オンラインの両方で開催されました。学年末のお忙しい時期での開催となりましたが、66名の参加がありました(対面32名、オンライン34名)。本年度も大垣市小学校英語自主研究会の協力を得て開催し、大垣市立中川小学校の先生方を中心とする皆様のお力をお借りして充実した会となりました。

実践発表では、岐阜大学教育学部附属小中学校の伊藤暢宏先生から「小学校英語授業におけるラウンド・システムの試み」のご発表をいただきました。附属学校では5,6年生の英語授業で、教科書に登場する英語に何度も触れることができるようにする目的で「ラウンド・システム」が導入されています。「ラウンド・システム」は複数のユニットを一つのかたまりと捉えて、豊かなインプットを繰り返し提供することを目指して、「聞くこと」を中心に扱うラウンドから徐々に「話すこと」につなげるラウンドへ、繰り返しを重視した年間の取組についてご紹介いただきました。

講演では、琉球大学名誉教授の大城賢先生を講師にお招きし「これからの小学校英語授業に期待すること-言語活動のさらなる充実を目指して-」というタイトルでお話しいただきました。「言語活動を通して」コミュニケーションを図る力を育成することの重要性に改めて気づかされると共に、言語活動を行う際に「中間指導」が重要であること、また、中間指導の在り方について優れた具体例についてもお示しいただき、言語活動と中間指導とは、車の両輪のようなものであることを深く理解できたと感じました。

セミナーに先立ち、午前中に「ビデオによる授業研究会」を希望者参加で実施いたしました。対面参加のみの実施となりましたが、20名ほどの先生方にご参加いただき、大垣市立中川小学校の古橋恵美先生による小学校1年生の英語活動の授業を視聴し、意見交換を行いました。英語の音声にたっぷりと触れることができる活動内容で、単元で扱われる題材に児童の興味が深まっていく様子が見られる授業で、中学年・高学年の指導においても参考となる、学びの多い授業でした。大城先生から授業の講評をいただきました。
ご参加いただいた皆様、ご発表・授業の提供いただきました先生方、ありがとうございました。遠方よりおいでいただきご講演、授業へのご指導いただきました大城賢先生に感謝申し上げます。