道南支部セミナー・開催報告(2026/02/28実施)
小学校英語教育学会(JES)でもっとも新しい道南支部。第2回目となる道南支部セミナーが2月28日(土)に北海道教育大学函館校で開催されました。函館市教育委員会、知内町教育委員会、渡島・函館国際理解教育研究会の後援を得て、道南地域の学校にも広く周知しました。小中学校の教員、大学教員、ALT、学生を含め,25名の参加がありました。
第一部では、石森広美理事による講演「Small Talkを活用した授業の成果:公立A小学校での継続的調査から」が実施されました。3年間の継続的調査の結果、Small Talkの充実が児童の英語学習への意欲を高め、英語嫌いを作らない一要因として機能していること、また研究の結果抽出された、英語嫌いを作らない授業の特徴について報告が行われました。
第二部では、道南地域で活躍する三名の現職教員による発表が行われました。1人目は、北海道教育大学附属函館小学校非常勤講師 佐藤 憧佳先生による発表、「学習者用デジタル教科書を活用した授業実践」です。学習者用デジタル教科書の様々な機能の紹介と、実際にそれを使って実施した授業実践や児童の反応等について、報告がありました。児童にとっては「音声機能」が最も有用だと認識されているようです。
2人目は、「小学校外国語専科教員から見た英語教育:教科化から今まで」 と題して、知内町立知内小学校 外国語専科教諭の中島 次郎先生による発表が行われました。英語活動の時代から移行期、そして教科化に至るまでの変遷をレビューしつつ、外国語専科教員だからこそできることや、小学校英語教育の質の向上に不可欠な役割等について、ご自身の経験を踏まえてお話しされました。
3人目は、 「中学校から見た小学校英語教育」と題して、乙部町立乙部中学校の甲谷 美映子教頭先生より、お話しをいただきました。小中連携の必要性が指摘されるなか、中学校教員として小学校英語教育に乗り入れしたり、小中の教員で協働して指導案を作成して研究授業を実施したりした、工夫の事例が報告されました。その中でも、Small Talkを中心とする言語活動の重要性が強調されました。
ここで第一部と第二部についての質疑応答が行われ、様々な質問や意見交換が活発になされ、参加者の交流が進みました。また、道南地区の異なる自治体の取組などの情報共有もあり、大きな学びとなりました。
続いて、第三部では、北海道教育大学附属函館小学校ALTのJoslynne Abe 先生(カナダ出身)によるすぐにでも授業で活用できる活動の紹介がありました。ペアやグループになって中学年で使える英語のゲームや高学年で使えるボキャブラリー遊びなど、実際に体験をし、盛り上がりました。「明日にでも使ってみたい」「自分の学校でもやりたい」などの声があがりました。
昨年に引き続いて2回目の道南セミナーでしたが、昨年度よりも参加者が少し増え、これからのネットワークの拡大を期待しているところです。終始アットホームな雰囲気のなかで、活発な意見交換や温かい交流が行われ、意義のある時間となったと思います。アンケートの結果においても、参加者全員から「参考になった」「来てよかった」とのフィードバックがあり、実施して良かったと思います。ご協力ありがとうございました。
<文責 小学校英語教育学会道南支部 石森 広美(北海道教育大学函館校)>
セミナーの様子



